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dimanche 6 mai 2012

写真と認知神経科学<1>

conginitive scienceと云う科学の領域があります。日本語では認知神経科学と訳されることが多いようです。少しまえに流行した”脳科学”(タレント研究者の肩書きに多い今一つ境界のはっきりしない分野ですが)のおそらくは一領域で、その研究手法は思考を視覚化する、と云った切り口で語られることもあります。大ざっぱには、ヒトが如何に外界を、世界を認識するかを解明する科学と云ってもよいのかと思います。

思考の道筋、思推はつかみ所が無いもので、経時的な記録としては手記や日記などとして、また結論としてはひとかたまりの意見や感想などとして、とにかく第三者に伝え得る形として言語化されるまで、その経緯やプロセスは表象化できにくいもののように感じます。思考・思推が単純な意見・主義主張などとは異なり、時間軸に沿って変遷するそのプロセスを指す以上、思考の視覚化には、思推対象の変遷の連続した記録が必須です。

もう10年と少し前の
ドイツ在住のころ小生は、同じ勤務先構内にあったライプニッツ研究所に日本から留学していた認知神経科学者のY先生と出会いました。彼は、MRIを用いて検者に様々な景色の映像を見せ、あるいはしりとりをさせながらその検者の脳血流を撮像するのだと彼の研究内容の一部を教えてくれたことがあります。入出力される情報に応じて脳の異なる部分に血液が集まるので、そのパターンを解析することで思考は視覚化し得るのだとYさんは熱っぽく話してくれました。

さてここで興味深いことは、これは「臓器としての脳」の研究ではなく、あくまで「思考と認識のはたらき」の研究だと云うことです。このMRIを使った脳血流研究はずいぶん特殊な領域のようにも感じられますが、しかしながら、この「思考の視覚化」という考え方は、我々が日々の暮らしの中で行っている、個々の判断の過程とその意味を考えるのに重要な手懸かりを与えてくれるようにも感じられます。(続く)



 Kodak PORTRA 400,  Pentax 67, smc  165 mm F2.8 
パリ東駅界隈  2012年
 

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